バイクのレストア(タンク編2)

バイクいじり

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設営29日目

5年以上放置されていた妻のママ友のバイク(バリオス2)、外観は比較的綺麗に見えたのだが、開けてみたら予想よりもヒドイ状況だった・・・((+_+))

人間もバイクも、見た目に騙されてはいけない。

見た目は綺麗だけど腹黒さが半端ない・・・そんな人も多いよね(;´・ω・)

燃料センサーの現状把握

錆だらけの燃料タンク内に設置されていた燃料センサーは、可動部が錆にやられて固着しており、本来動くはずのフロートが全く動かない状態となっていた。

燃料センサーを新品に交換しても良いのだが、こんなちっぽけな部品であっても、正規品を購入すると5000円~6000円位するのである。

このままでは現状が判らないので、外せそうなカバー類を外してみると、こんな構造になっていた。

画像は、ある程度サビを落とした状態

緑で囲った部分に導線が巻き付けられており、導線の巻き付け幅の変化により、抵抗値が変化する仕組みとなっているようだ。この導線を巻き付けた部分に接触する金属板が、フロートの上下に連動して動く事により、抵抗値が変化して燃料の増減が算出されるという訳だ。ちなみにフロートというのは、いわゆるウキで、タンク内のガソリンの増減によって浮き沈みすることとなる。

どうやら導線は断線していなさそうなので、金属板とフロートが動くようになれば、使えるようになりそうな雰囲気である。もちろんカバーはボロボロの状態となるが、カバーなんて飾りだし、何よりタンク内に設置してしまえば見えなくなってしまう。要はセンサーとしての機能が復活しさえすれば良いのである。

燃料センサー復活までの手順

ステップ1:導線を切らないようにして導線周りのサビを落とす。
ステップ2:フロートと金属板の回転軸周りのサビを落とし、両者が回動するようにする。
ステップ3:フロートと金属板を動かした際、端子から検出される抵抗値に変化があるかどうかを確かめる。
ステップ4:カバーを元にもどす。

ステップ1
センサー全体の高さが5cm程度のもので、導線自体は髪の毛よりも細いものだったので、導線を切らないようにしてサビを落とすという作業が一番神経を使った作業であった。
作業は、ワイヤーブラシと爪楊枝、そしてCRCとパーツクリーナーを駆使して進めた。

ステップ2

黒い逆L字型の棒の先にフロートがついている。これが緑の矢印の方向に動くようになれば良い


回転軸の稼働再生は、軸受け部が腐食して広がってしまっていた場合にはアウトだったが、幸い大丈夫そうであった。軸受け部分の表と裏にCRCを吹きかけ、しばらくまってチョットずつ振動を与えて浸透させ、可動部のサビを溶解させることで、可動範囲を広げていった。ここを力任せにやると、部品が折れてしまったり、変形してしまったりすることがあると思うので、気長にやる事が重要だ。
サビが取れるとスムーズに動くようになるのかと思いきや、金属板が導線をなぞる抵抗があるので、ちょっとした抵抗を感じる可動状態となったが、おそらくコレで正解だと判断してサビ取りを終えた。

ステップ3
フロート、及び金属板が動くようになったら、フロートを上げた状態の時と、フロートを下げた状態の時とで、端子間の抵抗値に変化があるか否かを確かめることで、コレがセンサーとして機能する可能性があるか否かがわかる。

フロートが下がった状態
フロートが下がった状態の抵抗値
フロートが上がった状態
フロートが上がった状態の抵抗値


検査の結果、しっかりと抵抗値に変化があったため、センサーとして再生する事ができそうな予感がした。

ステップ4
タンク内に戻す際には、カバーを元に戻す。カバーが無くても問題は無いが、導線部分がタンク内で外部に晒されているよりも、多少のガードがあった方が安心だからである。

結果

レストア後、タンクにガソリンを入れてキーを回したところ、しっかりと燃料計の針に変化があったため、この燃料センサー再生作戦は、成功したといえると思う。レストア費用としては、5000円程度の経費節減になったわけだ。

次回は、キャブ編1(4連キャブをバラす)を予定しています。

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使い方や、良いプラグインをご存知の方、教えていただけると助かります(*´ω`*)

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