設営61日目:アクリルラッカーと2液ウレタン
いよいよ塗装です。塗装は、足付け、下塗り、上塗りといった工程で行いますが、今回は、ラッカー系スプレー塗料での下塗りまでの工程について説明したいと思います。
塗装2:足付け
塗装を行う場合、塗料の乗りを良くすると共に、剥がれたりしてしまう事を防止するために、足付けという作業を行います。
セメント打った後に、
足跡付けちゃうヤツだな!
それ、
絶対やっちゃダメなヤツだから( ゚Д゚)!
通常、下塗りのための足付けは、元の塗料をはがすと共に、全体的にサンドペーパーなどで細かな傷をつけるようにして行います。
しかしながら、今回塗装する箱は、箱本体の表面が全体的にシボ(皮のような凹凸を設けたデザイン)が施されているため、通常の足付け作業を行う事ができません。
このため、染めQテクノロジィから販売されている“ミッチャクロン”という塗料を用いる事にしました。それも塗装じゃん!と思うかもしれませんが、ミッチャクロンは、金属から樹脂まで、幅広い種類の素材に対し、 多種多様な上塗り塗料を長期にわたって安定的に密着させるという特性を持つプライマーなのです!
これを、塗装を箱本体の上面と、塗装を剥がしたカバーの表面に塗布します。ミッチャクロンの塗布は、全体的2回から3回程度重ね塗りする方が良いと言われています。重ね塗りの感覚はさほど気にする事は無いと思いますが、私の場合は15分程度あけての作業としました。
ちなみに、箱本体の塗装しない部分に関しては、マスキングなどにより養生(塗料等が付着しないように保護すること)しておくようにします。
塗装3:下塗り
下塗りは、プラサフ→塗料といった感じで行います。
下塗りなのに2重に塗るって(=゚ω゚)ノ
プラサフは、下下塗りとかって言った方が良いんじゃねぇか?
めんどくせぇヤツだな!
まとめて下塗りで良いんだよ、
下塗りなんだから!( ゚Д゚)!
プラサフは、塗装面に対する塗料の乗りを良くするためのプライマーと、塗装表面に膜を形成して、下地を慣らすサーフェーサーとを合わせた機能を持つもので、下地の違いによる仕上がりの差を無くす(例えば吸液性のある下地と無い下地:パテで修正などしている場合には、パテ面が塗料を吸収して、いくら厚塗りしても周囲と仕上がりが異なってしまう事がある)といった作用があります。
今回、ミッチャクロンを塗っているため、プラサフは要らないかなぁとも思ったのですが、下地のカラーがブラックで、その上にグレーメタリックを塗装することとなるため、色の発色を考え、白のプラサフを塗る事にしました。
プラサフを塗った後は、箱本体とカバーとで処理が違ってきます。
具体的には、次のような感じになります。
箱本体 → グレーメタリックを全体に塗装
カバー → 下塗りシルバー(ラメ入り)
→ 上塗りゴールド(キャンディーイエロー:透過性のある黄色)
オイオイオイオイ!
下塗りなのに上塗りって書いてあるぞ!
間違いじゃないのか?コノヤロー!
でた!めんどくせぇヤツ( ゚Д゚)
良いんだよ、
今回は、
ラッカー系塗料を塗り終わるまでが下塗りなんだから!
重ね塗り回数は、それぞれ4回から5回、インターバルは15分程度で行いました。
インターバルが15分でダレ(塗装が垂れてきてしまう事)を生じさせないように塗るため、各回の塗装は、かなり薄めです。
具体的には、
1回目はバラ吹き程度で、下地がほとんど見えている状態。
2回目で少し下地が隠れる程度。
3回目で下地がほとんど見えなくなる状態。
4回目で全体が綺麗にカラーリングされた状態。
5回目は、下地の仕上げといった感じ。
塗装はいずれも塗装面から噴射口を15~20cm程度離した状態で、塗装面に対して縦、あるいは横の一定方向につづら折り状に往復させるようにして全体を塗装します。また、往復時の折り返し地点は、塗装面よりも外側となるようにすることが基本です。そして、吹き始め、吹き終わりもやはり、塗装面よりも外側となるようにします。折り返し部分ではスプレーの動きが止まるため、その部分だけ濃くなったり、噴射の勢いが足りずにダマになった塗料が塗装面に付着してしまうといった事を避けるためです。
ちなみに、カバー部分の上塗りゴールドは、重ね塗りするたびに色が濃くなってしまうため、3度塗り程度で全体を塗り上げるようにした方が、発色が良いでしょう。塗っていく中で、ムラが出るように見えますが、乾燥すると、殆どめだたなくなります。
下塗りシルバーと上塗りゴールドとの間は、24時間以上あけるように指示されていますが、私の場合、約半日あけただけで塗ってしまいましたが、問題はありませんでした。
このシルバーを下地とした2色性のメタリックカラーは、通常のゴールドやシルバーに比べ、深みのある輝き(艶)を得られるといった特徴があります。塗装面に高級感を出したい場合にはお勧めです。女性のマニキュアでいう、トップコートや、口紅でいうグロスを塗ったような艶感が出るイメージでしょうかね?
いきなりドバァって塗るんじゃなくて、
最初はうす~く塗るっていうのがポイントだな( ゚Д゚)ノ
偉そうに言うな!
シルバー(下塗り)とゴールド(上塗り)との間のインターバルは、湿度などにより、だいぶ条件が変わってくると思いますので、湿度が高い場合には長めにインターバルをとるようにした方が良いでしょう。
おいおいおいおい!
何だか宝箱みたいな雰囲気じゃねぇか!
貢物でも運ぶのか?
いつも帰りはお土産という貢物が・・・(*´Д`)
お主もワルよのぉ( *´艸`)
全然悪くねぇわ!
むしろ良いヤツだわ!( ゚Д゚)ノ
今回下塗りに使用した塗料は、いずれもラッカー系の塗料で、次のようなものになります。
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