設営126日目
気づいたら…F900XRを買ってから 5年。
オイルもタイヤもちゃんと替えてきた俺だが、
ある日ふと気づいてしまった——

ク、クーラント
替えてなくね・・・⁈
SNSなどでは、初期ロットでは“クーラント減る事件”なんてのもあったらしいが、
うちの子(F900XR)は優等生で、リザーバータンクの液面もピタリ安定。
とはいえ、5年放置はさすがにヤバい気がする。
が・・・気付かなかったフリをするのもまた一興!
それが漢気・・・
なんて事も言ってられないので仕方なく、クーラント交換ミッション発動である!
工具以外に準備するものは?

F900XRのクーラント交換を行うにあたって、工具以外に用意することを推奨するものは以下の通り
- クーラント(コレが無いと意味が無い!2Lあれば余裕)
- ラジエーターキャップ(2年ごとに交換するのが良いらしい)
- M5のアルミ or 銅ワッシャー(←これがレアアイテム)
(内径約5mm、外径約10mm、厚さ約1.0-1.5mm) - 500mlのペットボトル(※意外と重要)
ちなみにクーラントは赤・青・緑どれでもOK!
性能の差はほぼない。

つまりアレだな?
好きな色=推し!
で選べば良いんだな?( *´艸`)

クーラントに推し
も何もないと思うけど・・・
そうゆう事だ(^^;)
サイドカウル外しの儀式

F900XRのサイドカウル、これがまた複雑な形状・・・強敵だ・・・

どこのボルトはずすんじゃ?
コレは(*_*;?
と悩むかもしれないが、落ち着け!
じっくり観察すれば
“外してほしそうなボルト”
が語りかけてくる・・・はず。

なるほど!
考えるな!
感じろ!
ってやつだな?!

いや、
むしろ考えろ( ゚Д゚)ノ
むやみに外すと戻せなくなるぞ( ゚Д゚)ノ
なお、裏側、つまりラジエーター側に位置するボルトは工具が入りづらいので、先に手持ちの工具でのアクセスが可能かどうかを確認をしておこう。
ちなみにBMWのバイクのボルトは殆どが、ボルト頭の溝が星形のトルクスタイプだぞ!

そうそう!
このバイク整備するためだけに
トルクスのセット買ったんだよね・・・
ちなみに、実際に外すボルトは、6本!
写真の赤丸部分のボルトになるぞ!



そして、カウルを外す時に味わう最大の緊張感・・・爪外し!
コイツを抜くのが一番心臓に悪いのだが、
外さないと前へは進めない!
清水の舞台から飛び降りるくらいの気合で外そう!

そこまで気合入れる必要ねぇだろ!
ちなみに爪は、3カ所!写真の青丸の部分になるぞ!

ペットボトル、まさかの主役に

作業に入る前に、ペットボトルの底をL字にカット!
こいつは、ドレンから流れ出たクーラントを適正位置まで案内する樋の役割を担うものだ!
なぜそんな事をするのか?
それは・・・ドレン穴の位置がエキパイの上にあるからだ!
そのまま抜いたら、エキパイがクーラントまみれになってしまう!
つまり、あとでエンジンをかけた際に白煙モクモクになってしまうということだ!

しかも、
クーラントが蒸発したニオイって、
クサイんだぜ!

うん!知ってる!
なんとも言えない独特な
ニオイだよね(*_*;
また、うちの子のようにエンジンガードを付けている人は特に注意!
エンジンガードもクーラントまみれになってしまうぞ!
そこで登場するのが「500mlの救世主」
ペットボトルだ!
コイツでクーラントを華麗にキャッチ&リリースだ!
なお、セットの仕方は写真で判断してくれ!
そう、セットの仕方に正解などない!
感性で勝負だ!

つまり、
考えるな!
感じろ!
ってやつだな?!

しつけぇよ!
考えろよ!
ドレンボルト、いざ開放!

ウォーターポンプ下部の赤丸部分がドレンボルト(M5)。
普通のバイクはM6が多いようなのだが、F900XRはちょい細めの華奢ボルト。
ボルトを外しても、ラジエーターキャップを外さない限りクーラントがドバッと出て来ることはないのでご安心を!
落ち着いてペットボトル配置して、いざガチ排出開始だ!
ラジエーターキャップを開けると、ダムの放水の如くドバドバ出て来るぞ!

・・・うん
ちょっと大げさに言ってみた(=゚ω゚)ノ

オマエ
ジャロ(JARO)に
訴えられるぞ!(゚Д゚)ノ
リザーバータンクの吸い出し作戦
一般的にリザーバータンク内のクーラントは、リザーバータンクを外して排出するのが良いらしい!
メンドクサガリ、気分は上がり下がり、やることなす事ガッカリな俺は、タンクを外さずにチューブでサイフォン抜きすることにしたぞ!
クーラントを吸い出す際、チューブの端を口で吸うとたまに、クーラントを飲んじゃう人がいるので注意だぞ!
見た目はかき氷のシロップのように甘そうだが、やつは・・・有毒だ!

つまりアレだな?
見た目は眼鏡をかけた
子供だけど、
実際は関わった人を死においやる
死神みたいなアイツみたいな感じだな?

うん、なんか普通に悪口な気もするけど
だいたいそんな感じ!
あまり触れない方が良いって事だ!
ちなみに、最初にチューブ内を水で満たしておき、一方の端部を塞いだ状態で他方の端部をリザーバータンクに突っ込み、一方の端部をリザーバータンクよりも低い位置で開放すれば、口で吸う事無くサイフォンの原理での吸い出しが完了するぞ!
フラッシングする?いや、しない・・・
本来は2回程度水(蒸留水が望ましいが水道水でも)でフラッシング(クーラントの流路を洗い流す事)した方が良い。
でも俺は思った。

5年間放置したとはいえ、
まだまだ中身は綺麗じゃね?
これを他人に話すとこう言われる!
「面倒くさいだけだろ?」

いや・・・
自分の心に正直なだけだ!

そんなこと言う
オマエが
一番めんどくさいな( ゚Д゚)ノ

( ゚Д゚)
ドレンボルトの締付け
ドレンの締め付けを行う際には、ガスケット、つまりアルミまたは銅製のワッシャーを新しくするのが理想だ!
だが!
ホームセンター2軒、バイク用品店2軒を探すも全滅。
M6は売るほどあるのに、M5は無い!

そりゃ
お店にあるものは売り物だからな!
売るほどあるだろうよ( ゚Д゚)ノ
アレか?アレの仕業か?

おのれ転売ヤーめ!
こんなところにまで手を出すなんて
ゆるせん(゚Д゚)ノ

いや、
ただ単に
需要が少ないだけだろ(゚Д゚)ノ
コレを買っておけば安心!↓
結局、古いワッシャーを砥石で磨いて再利用。
まるで武士の刀研ぎのように真剣に磨いたZe・・・。
魂を込めて平面出しをすべし!

気合の入れどころ・・・
間違ってない?

いや、
ここの面出しは、
重要だぞ!

んー
そういう問題ではなく・・・
締付トルクは5〜6N・m程度だろう。
理由は以下の通り
まず、M6のボルトを使っているドレンの締付トルクは、10N・m程度らしい。
そして、ミスミの締付トルク対照表では、強度区分10.9(比較的低い)のボルトで考えた場合M6の適正な締付トルクは約12N・mとなっている。そして、M5の場合の適正締付トルクは、約7N・mとなっている。そうしてみると、M5のドレンボルトの場合、5~6N・mといった締付トルクが適正なのではないだろうかと考えられる。

まじめか(゚Д゚)ノ
エア抜きの儀式

ラジエーターの入口に漏斗をセットして、ラジエーターの入口ギリギリまでクーラントで満たす。
エンジン始動→温まる→気泡ポコポコ。
減った分を継ぎ足して、またポコポコ。
あわせてポコポコ、六(ム)ポコポコ。
これを繰り返すうちに気泡が止まれば、エア抜き完了!
途中で少しアクセルをあけると、エアが抜けやすいぞ。
ひとしきりエア抜き作業が終了したら、仕上げの確認!
ラジエーターキャップを閉めて、アイドリングだ!
車種によっては、長時間のアイドリング禁止!というものもあるので放置は厳禁!
水温が100℃以上になるまでアイドリングし、そしてエンジンを切る!
水温が十分に下がってからラジエーターキャップをあけて液面を確認する。

水温が高いうちにキャップを開けると、
熱いクーラントが噴き出すから、
絶対やっちゃダメだからね!

絶対ダメって
言われるとやってみたくなるよな!

ネタでもフリでもねぇからな!
絶対ダメ!
キャップをあけて、クーラントの液面が見えていれば(下がってなければ)OK!
もしも液面が見えなくなっていたら、クーラントを継ぎ足して、もう一度確認作業だ!
ちなみにラジエーターキャップは…

純正のラジエーターキャップは高価なので、デイトナ製の汎用品に交換。
交換してからツーリングにも数回行ってみたけれども問題なし。
安くて優秀、まさに庶民の味方だ!
エンディング:「カウルを戻して任務完了」
すべての作業が終わったらサイドカウルを戻して完了だ!
今日も俺のF900XRは快調そのもの!
冷却水も新しくなって、なんだかエンジンも嬉しそうに回ってるぜ!





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