設営34日目
5年以上放置されていた妻のママ友のバイク(バリオス2)、外観は比較的綺麗に見えたのだが、開けてみたら予想よりもヒドイ状況で、タンクはサビサビ、キャブは腐ったガソリンのカスが詰まりまくり( ゚Д゚)
タンクのサビ取り、燃料センサーの再生、キャブの取り外し、清掃についてはコチラ↓
ジェットやフロートを戻したよ
ジェット類の清掃と共に、ダイヤフラムがある部屋のニードルと呼ばれる針のようなピンの清掃も行ったのだが、写真を撮り忘れたので割愛する。
諸々の清掃を終えたら、とりあえず外したものをキャブ本体に戻して行く。
写真で比較すると綺麗になったのが解ると思う。
ちなみに、綺麗な方の写真の一番右側のキャブは、フロートを抑えるピンが定位置からズレてしまっている( *´艸`)
組付け焦り過ぎなんだよ!
油面調整
キャブレターは、フロートの浮き具合によってシートバルブがガソリン供給穴を塞ぐタイミングが決まる。
このタイミングが早いとフロート室に溜まるガソリンが少なく、遅いと多くなる。
さらに、フロートが上がりきってもシートバルブが穴を塞ぎきれない場合には、ガソリンの供給が止まらず、キャブがオーバーフローしてしまう。
そして、二つ以上キャブを備えるエンジンでは、フロート室に溜められるガソリンの量が違い過ぎると混合ガスの調整が狂い、気筒ごとに燃焼具合が異なってきてしまうことがある。
こうした場合には、燃焼の勢いやタイミングが異なり、回転数を上げづらくなったり、アイドリング中にとまってしまったりするといった症状が出る。
このため、油面調整という事を行う必要がある。
本来油面調整は、キャブのフロート室に設けられたドレンに透明ホースを接続し、このホースをフロート室よりも高い位置まで持ち上げておく。
その後、フロート室にガソリンを送り込む事で、ホースから見えるガソリンの高さを合わせるという方法で行う。
なお、油面の高さ調整は、フロートの根本にある金属板の曲げ具合の調整で行うようにすれば良い。
しかし今回は、使用できるガソリンのストックが無かったため、キャブを横にしてフロートを浮き上がらせた状態にして、シートバルブが閉じる位置を均等に合わせるという簡易的な方法で行った。
要するに手を抜いたって事だな?!
ち、違うよ( ゚Д゚)
バキューム圧の調整(同調)
混合ガスの濃度を合わせるという点で、キャブが複数あるエンジンでは、各キャブに生じる負圧を合わせる必要がある。
本来は、バキュームゲージというゲージを取り付けて負圧を測定しながら、バタフライの開閉具合を調整する必要がある。
しかしながら今回は、車体の腐り具合の割に距離を乗っていない車体(5000km程度)だったので、バタフライに摩耗や狂いは出ていないだろうと思い、同調をとる作業は割愛した。
距離を乗っている車体のオーバーホールでは、この同調をとるという調整作業が非常に面倒だったりするのである。
完全に手を抜いたって事だな?!
ち、違うとも言い切れない(/・ω・)/
エンジン始動!
エアクリーナーボックスや燃料タンクを載せてしまうと、仮にエンジンがかからなかった時に全て取り外してやりなおすはめになる。
このため、取り外し部品を最低限に抑えるために、こんな感じにペットボトルの底を切り落とした漏斗に、ストロー取り付け用のキャップをつけ、そこにガソリンチューブを接続してキャブにガソリンを送るようにした。
おいおい、こんな事して爆発とかしないのかよ!
火の気には十分注意してやってたよ。
良い子はまねしちゃダメだな!
そして、バッテリーは完全にアウトになっていたため、車から電力の供給を受けるジャンプスタート方式でエンジンの始動を試みた。
何度かセルモーターが回った後、エンジンが勢いよく回り出した。
どうやら回転調整のネジを回し過ぎていて、アイドリング回転数が高くなってしまっていたようだ。
アイドリングを調整して、アクセルを捻ってみると、見事に反応してエンジンがふけ上がる。
おぉぉぉぉ!(゚Д゚)ノ
結構感動する瞬間である。
ようやく心臓部が蘇ったので、後は駆動系と制動系のメンテをすれば、とりあえず走れるようになる!
なお、後に試乗した際、16000rpmまでスムーズに回る事を確認しておいた( *´艸`)
次回は、足回りの簡易整備1を予定しています。
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