JAZZのカスタム&レストア(シート張替え編)

バイクいじり

設営130日目

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今回はHONDAの懐かしきミニアメリカン、JAZZのカスタム&レストアにチャレンジしました。この車体は以前、フロントフォークのシール&オイル変えなどを行ったのですが、今回は思い切って色々やっちゃう事に!今回は、初めての試みである“スポークの張替え”にもチャレンジしちゃいますよ!

カスタム&レストアの項目は次の通り!
ボアアップ(49cc⇒75cc)
シート表皮の張替え
・スポーク張替え
・タイヤ交換

シート張替えの手順

綺麗であれば張り替える必要は無かったのですが、パッチによる補修跡や、新たな破けなどがあるため、今後を見越して張り替える事に

今回のテーマは、シート表皮の張替え!

シート表皮の張替えは、基本的には
①古い表皮を剥がす
②新しい表皮を張る
といった2工程だけなのですが、今回のシートは、“ボタン”が付いていたので、今までやった事のあるシート張替えとはちょっと勝手が違っていて手こずってしまいました(*_*;

ステープルを抜く!

シートの縁に描かれた破線のようなステープルをひたすら抜きます!

まずは、古い表皮を剥がします!
剥がす工程では最初に、シート裏側にあるタッカーの針(ステープル)をひたすら抜いていきます!

新しいものであれば、この針が比較的スムーズに抜けるのですが、今回のバイク(JAZZ)は、30年位前のバイクものなので、針が錆びていて抜きづらい!

さらに、錆びが針の中まで浸透しているものはボロボロで、引っ張ると崩れる、千切れる・・・といった感じでした。このため、針を抜く作業も意外と時間がかかってしまいました。

ほぼ全てのステープルが錆びていますね。

ちなみに抜く作業には、マイナスドライバーとラジオペンチを使いました。
専用の器具とかがあれば、もう少し楽なのかもしれませんが、DIYでの作業には、この2つがあれば十分です!

表皮を剥がす!ところが・・・

一般的なシートは、これだけで表皮を剥がす事ができます!

ところが今回は、シートの表側から表皮を押さえる“ボタン”があるため、これだけでは表皮を剥がす事ができないのです!

一応この事は予測していたので、事前にJAZZのシート表皮張替えを行っているブログなどを見て学習しておいたのです!その情報によると、ボタンはタコ糸のような物でシート裏に繋がれているため、このタコ糸を切ってやれば取る事ができる・・・といった事が書いてあったのです!

と・こ・ろ・が・・・ところが!

シート裏をいくら探してもタコ糸なんて無いし、どう考えてもボタンはシートのどこかにダイレクトに固定されているような感じだったのです!

か、書いてあった事と違うじゃねぇか!!!
マジでどうするか・・・
恐らく、この時代のバイクは、製造ロットや年代によって、微妙な構造変更が成されていたのでしょう。そしてこのJAZZでは、

「シートなんか張り替えるシロートいないから、ボタンは固定しちゃって良いんじゃね?」

という感じになってしまっていたのかもしれません。

悩んでいても、“無いタコ糸は切れない!”という事で、シートベースからウレタンごと表皮を取り外し、このウレタンをほじくって、ボタンを留めている土台をえぐり出す事にしました!

えぐり出したボタンの土台がコレだ!

どうですか!、かなりガッツリ固定されていた感じしません?片方は錆びているし・・・

コレの何処がタコ糸なんだよ!
と思ったのと同時に、
コレは・・・新しいシート表皮ではボタン留めができないのではないか?という疑問符が頭に浮かんだのである。

シートの穴埋め・・・

ボタンを留めていた部分に、ポッカリと穴があいています。

ボタンの土台をえぐり出したシートのウレタンには、ポッカリと穴が・・・(/ω\)

このまま新しい表皮を張ったのでは、穴のあいた部分がベコベコしてしまってカッコ悪いし、座り心地も良くなさそう!

そこで考えたのが、穴を埋めちゃおう!という作戦である。
当たり前といえば当たり前なのだが、予定と違う事が多くあると、シートを目の前にして思考が停止していまうのである。

そんな穴埋め大作戦のために取り出したのが、

どこのご家庭にもあるチップウレタンとスポンジウレタンだ!
まずは、粗目のチップウレタンを穴に詰め込み、穴自体を埋める作業を行います。

なお、どうせ隠れてしまう部分なので、穴埋め作業は適当で良い!

粗目のチップウレタンで穴を埋めた後、チップウレタンその上から薄手のスポンジウレタンでカバーする!この時、スポンジウレタンは、穴の周りの凹み部分も覆うように、穴よりも大き目に切り取る方が良い。

ウレタンスポンジは柔らかいものであすが、時間がある方は、ウレタンスポンジの面とシートウレタンの面との間の段差が小さくなるように削る事が望ましい。

スポンジウレタンは柔らかいので座る分には問題が無いのですが、シート表皮は薄手であるため、ウレタンスポンジの形状が表皮の表面に浮き出てしまう場合があるからである。

いざ!表皮張り開始!

さて、シートのウレタン側の準備が整ったら、いよいよ表皮張りです!

高級なシートは、縫い目の裏側に防水処理(シーム処理)などが成されているのですが、安い表皮にはそんなものがありません。このため、シートのウレタンを雨などの水から守るために、ウレタンと表皮の間にビニール(45Lのゴミ袋のようなもので良い)を入れてやると、表皮からウレタン側へ水が染み込んでしまっても、ウレタンが濡れてボロボロになってしまう事を防ぐ事ができます。

シート表皮の張り方は、まず、縦方向(前後)と横方向(左右)の位置合わせを大まかに行った後、シートの縦方向を留めます!この時、表皮はピンと張った状態になるようにします。

シートを留めるのは、タッカーという大型のホチキスの針(ステープル)を打ち出すための装置を使います。500円位のタッカーでもがんばればイケますが、打ち込み力(速度)が弱いタッカーを使うと、シートベースに刺さらず、針が曲がってしまうといった事が多いので、打ち込みにストレスを感じる他、表皮に無駄な穴が開いてしまう場合があります。

使用スタイルに合わせてタッカーとしてもホチキスとしても使える2WAY強力ハンドタッカー。椅子の座面・バイクシート・壁紙・キャンバスの張り替え、断熱材止めなどのDIYから、木工・手芸などのホビーまで幅広く使える便利なアイテム。

シートの縦方向を留めた後は、シートが最も凹んでいる部分の横方向を留めていきます。この作業により、表皮がシート形状(シートを構成するウレタンの形状)に沿うようになります。その後は、なるべく対角線に位置する部位を留めていきます。なお、時計回りや反時計回りに順次留めて行くのではなく、左右のバランスを考慮して留めて行く事が、表皮のを綺麗に張るための重要なポイントになります。

次回は、いよいよスポークの張替えについて説明します。

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