設営121日目

春の終わり、うっすら汗ばむ陽気の四月末。
都内には「午後から雨」という予報が出ていた。
だが、北関東は晴れ!
ならば行くしかない・・・そう信じた五台のバイクが、道の駅はなぞのに集まった。

アホな大人達、略して
アホ達!だな!

だな!
じゃねぇよ!
いきなり失礼だろ!
集まったのは、なかなか個性豊かな面々。

・Monster796のなっちゃん:「大盛り?もちろん!特盛り?余裕!」という胃袋の猛者。
・Ninja H2のケイジュさん:長い脚がバイクから余るスタイルモンスター。羨ましすぎる脚力の持ち主。
・MT-09のJBさん:シルバーの車体で元気爆走!通称シルバーウルフ。
・Vストローム800のあいうえおさん:近いから来た。ただそれだけ。自由すぎるマイペースおじさん。
・Monster S2R800のプラム(私):雑用係。そう、ただの雑用係。
さて、出発のタイミングで事件発生。
あいうえおさんがヘルメットを脱ぎ、ドヤ顔で言い放つ。
「俺、見送りに来ただけだから帰るわ!」
・・・来た意味とは?
いや、マイペースにもほどがある。

まぁ、実際のところはいつもの
マイペースだな!

だな!
こうして一行は、いきなり四台編成となった。

最初の目的地は群馬県伊勢崎市。
噂の「もつ煮屋 日の出食堂」。
ここは“ご飯おかわり自由”という、ライダーにとってはもちろん、このご時世にありがたいオアシスのような定食屋だ。
ここでF850GSのスガちゃんが合流!
気遣いができ、愛嬌もある。
間違いなくグループの癒し枠。
私は迷わず「もつ煮定食(おかず大盛り)」を注文。値段は1080円。

一口食べれば、うまい! うますぎる!
・・・いやそれは埼玉銘菓十万石まんじゅうのセリフだった。
けど言いたくなるくらい美味かった。

おい!
十万石まんじゅうのあのCM!
もう知ってる人40代以上だけだぞ!

な、なぬぅ!
( ゚Д゚)
十万石まんじゅうについて詳しくしりたい方はコチラ↓


お腹を満たした一行は、次なる目的地「桐生織物記念館」へ。
バイク乗りには教養が必要だ!しかし、バイクに乗る事を強要してはいけない!(謎)
という謎の理屈で選んだ場所だが、建物がなんともフォトジェニック。
歴史とモダンの融合ってやつだ。

うまい事言った!
みたいな顔してるけど、
全然ニュアンスが伝わってないからな!

(; ・`д・´)

「西の西陣、東の桐生」と言われるほどの伝統ある織物らしいが、正直それまで知らなかった私。
いや、知らなかったことを知れたのも立派な収穫だろう。


群馬の織物というと、“富岡製糸場”が有名ですが、群馬の織物はコチラの桐生織物が起源で、富岡製糸場は、絹産業遺産群と共に、高品質な絹織物を工業製品として大量生産可能にしたという点が評価されているんですよね。
その後、ローソンで小休憩を挟み、自由走行区間に突入。
行き先は「富士見温泉 みはらしの湯」。

マスツーリングといえど、常に縦一列では息が詰まる。
そこで提案されたのが「ここからは自由走行!」というルール。
単に自由走行というわけでは無く、分岐が殆どなく、車両通行量が少ない道、つまり迷う事が殆ど無いと予想される道では、自由に走ってくださいよーって感じのルールである。
これぞ大人のツーリング。

ただし後で合流できるかは各自の腕と運にかかっている。
温泉に浸かってホカホカになった後、一行は「みさと芝桜公園」へ向かうことに。
だが、ここで再びドラマ。
なっちゃんが突然宣言!
「俺、これから東北行くから!」
・・・え?まだ四月だよ?ジャケットはメッシュだよ?
だが止められる者はいない。
そう、男が一度決めた事!
これが“漢気”というやつだろう。
拍手で見送り、残りのメンバーは芝桜公園へ。

公園は芝桜シーズンだけ有料なのだが、到着したのは午後四時すぎ。
窓口は閉まっており、なんと無料で散策できた。
これはラッキー!


ピンクと白の絨毯のような芝桜を眺めつつ、写真を撮り、笑い合い、そして自然解散。

ちなみにその日の東京はしっかり雨模様。
だが我々は一滴も濡れず、晴れ間を満喫して走りきった。

かくして、マイペースで始まりマイペースで終わった今回のツーリング。
結論・・・自由こそツーリングの神髄である!



コメント
お久しぶりと思ったら~春のお話ね(笑´∀`)
もう冬だよ~。
永井食堂のもつ煮が好きなんだけど、日の出食堂も覚えておくわ~!(^^)!