設営36日目
5年以上放置されていた妻のママ友のバイク(バリオス2)サビサビのタンクや、詰まりまくりのキャブをオーバーホールして、エンジン始動に成功した!
コレで終了かと思いきや、バイクに乗るには、駆動力と双璧を成す重要な要素がある・・・
タンクのサビ取り、燃料センサーの再生、キャブの取り外し、清掃、エンジン始動までの様子についてはコチラ↓
ブレーキの整備
バイクに乗るためには、駆動力以上に止まる力、すなわち制動力が重要となる。
走り出したのは良いが止まれない!ではシャレにならないからだ!
ブレーキが使えなかったら足で止めればいいじゃねぇか!
無理無理無理むーりー(/・ω・)/
靴の裏に鉄板付けててもとまらねぇわ!(゚Д゚)ノ
ディスクタイプのブレーキは、レバーやペダルの操作と連動するシリンダーによりオイル(フルード)を押し出し、この押し出されたフルードによってピストンを押し出し、ピストンがブレーキディスクにブレーキパッドを押し付けることで制動力を生じさせる。
このタイプのブレーキの良いところは、ピストンの大きさと数によってブレーキパッドをディスクに押し付ける力を変える事ができると共に、冷却性能に優れ、熱による制動性の変化が少ないという点にある。
このため、ディスクタイプのブレーキでは、ピストンがスムーズに動く事がポイントとなる。
さて、本題の車体のブレーキは・・・?
ピストンサッビサビ( ゚Д゚)
おまけに蜘蛛の巣はってるじゃん( ゚Д゚)
ひでぇなぁ( ゚Д゚)
冬場のおばちゃんのカカトくらいヒドイ事になってるじゃねぇか(゚Д゚)ノ
その例えの方がヒドイよ( ゚Д゚)
この状態ではピストンがスムーズに動くはずも無く、この状態でピストンをキャリパー(ブレーキ本体)に押し戻した場合には、サビでオイルシールやダストシールが傷つけられてしまう恐れがある。
ちなみに、オイルシールやダストシールというのは、キャリパーとピストンとの間からフルードが漏れ出す事を防ぐと共に、キャリパー内にゴミが入り込む事を防ぐ役割を担う樹脂部品である。
このため、オイルシールやダストシールに傷がつくと、キャリパーとピストンとの間からフルードが漏れ出し、ブレーキが効きづらくなると共に、漏れたフルードがディスクとブレーキパッドの間に付着した場合には、ブレーキを滑らせて殆ど効かない状態となってしまう可能性がある。
ヤベェじゃねぇか( ゚Д゚)
オマエのギャグくらい良く滑るって事だろ?(゚Д゚)ノ
うん、ギャグもブレーキもちゃんと整備しとかなきゃだね!
って、その例えヤメロ(゚Д゚)ノ
本来は、ピストンやオイルシール、及びダストシールを交換する事が望ましいが、今回は交換無しで対応する事に!
まずは、#2000の目が細かいサンドペーパーでピストンの外周を研磨して、サビを落とす。
#って、ハッシュタグの事か?
違うよ!
サンドペーパーの目の細かさの事だよ!
マジメか(゚Д゚)ノ
つまらねぇヤツだなぁ!
ピストンは、“ピストン回しという専用工具を使って回転させてやる事で、状態を確認し辛い裏側についてもサビ取りを行う事ができる。
サビ落としが完了した後、金属磨き用の研磨剤でピストン表面を磨き、サンドペーパーで磨いた際の細かな傷を除去する。
ちなみに、金属磨きとしては、ピカールという製品が安くて使いやすい。
ハゲたおっさんに向かって言ったら殴られるな(゚Д゚)ノ
Twitterに載せる時、ハッシュタグに
#ハゲ
#ピカール
って入れとけば?
ただの悪口じゃねぇか( ゚Д゚)
頭部のレストアの話じゃねぇんだよ!(゚Д゚)ノ
なお、こうしたピストンのサビや汚れは、大抵、露出している部分のみに生じるため、レバーやペダルを操作してピストンを少し押し出してやれば、綺麗な部分が出て来る。
サビや汚れが付着した部分が綺麗になったら、ピストンの表面にシリコングリスを塗布してピストンを押し戻す。
ピストンの押し出しとシリコングリスの塗布、及びピストンの押し戻しといった行為を何度か繰り返し、ピストンの動きをスムーズにすることで、ピストンの整備が終了する。
ここでシリコングリスを使用する理由は、樹脂(ゴム)製品を痛めないからである。
グリスにも色々と種類があり、その成分によっては樹脂部品を汚染して痛めてしまうものもあるから気を付けて欲しい。
ブレーキフルードの交換
ピストンの清掃、整備が終了した後は、ブレーキを作動させるためのオイル(フルード)の交換を行う。
ブレーキは制動時にブレーキパッドとディスクの間で摩擦が発生し、高い熱を生じさせる。この熱がフルードを加熱することで酸化されたり、ダストシールやオイルシールの隙間から小さなゴミが入り込んだりすることで、フルードが劣化する。
このため、年数の経ったフルードは、交換する事が望ましい。
一般的なブレーキフルードの交換作業は、操作レバーやペダルを握り込んだ(踏み込んだ)状態でキープし、キャリパーにあるフルード抜き用のバンジョウボルトを緩める事で、キャリパー側からフルードを圧送排出するという方法を繰り返すというものである。
ブレーキフルードは、水に比べて粘度が高いため、この方法を繰り返す事で、ブレーキライン内のフルードを古い物から新しい物に入れ替える事ができるのである。
なお、キャリパー側のボルトを緩めた状態でレバーやペダルを緩めてしまうと、キャリパー側に空気が入ってしまうので絶対にやってはいけない。
空気は圧縮性を持つため、ブレーキやペダルの操作をした場合でもピストンに圧力が伝わらなくなってしまうからである。
また、交換用のフルードは、タンクにつぎ足しながら交換するのであるが、このタンクが空になってしまってもブレーキラインに空気が入り込んでしまうので、気を付けて欲しい。
フロント側のブレーキの整備が終了したら、リアのブレーキについても同様な作業を行う。
チェーンの整備
チェーンはサビサビで固着している部分もあったため、“早めに交換した方が良い”という事を伝えた上で、サビ落としだけやってあげる事にした。
本来は、専用のクリーナーで汚れた油分を落として注油をするという作業だが、今回はCRC(呉工業の556)を吹きかけてワイヤーブラシで擦るという荒技での対応とした。
本来、チェーンのコマの間にOリングが挟まれている、いわゆるシールチェーンの場合、CRCなど洗浄性の強い溶剤を用いた作業はおススメできない・・・というかやってはいけない。
しかし今回は、チェーン自体も年数が経過しており、かつ早めの交換をおススメしていたため、とりあえず動く状態にするための緊急整備として実行した次第である。
てい良く言ってはいるけど、ようは手抜きって事だろ?(/・ω・)/
もうちょっと歯に衣着せた言い方できないかなぁ?(゚Д゚)ノ
以上で、燃料系、駆動系、制動系の整備が終了し、とりあえず乗れる状態となったため、車体の引き渡しとなった。
なお、タイヤとチェーン、はなるべく早めに交換した方が良い事、サスペンションは、交換、あるいはオーバーホールをおススメする事を伝えておいた。
ちなみに、タイヤやチェーンの交換、サスペンションの交換、フロント側のオーバーホール(リアはガスの圧縮があるため設備が無いと難しい)程度ならできるのだが、タイヤやチェーン、サスペンションは部品単価が高い事、オーバーホールは面倒である事、そして、とりあえず乗るだけなら問題無い事から、必要に応じて自費でやってもらう事にした。
参考価格は伝えておいたが、バイク屋などで整備してもらった際、簡単な整備なのに結構な工賃を請求されて驚くのではないかと思っていたりする( *´艸`)
意地が悪いな( ゚Д゚)
次回はまとめとして、燃料系、駆動系、制動系、意外の細かな整備について書いてみたいと思います。
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