バックレストを自作する(パート3)

バイクいじり

設営79日目

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作成続き!

前回、前々回も書きましたが、
全体の作成工程はこんな感じ!
・ベースの型紙作成
・ベース作成
・ウレタン積層
・ウレタン切削(形状形成)
・表皮の型紙作成
・表皮切り出し
・表皮縫製
・タッキング
今回は、5番目の表皮の型紙作成からのお話です♪

表皮の型紙作成

養生テープを紙に貼って切り出したもの

立体的な形状のクッション(ウレタン)部分を
平坦な紙に落とし込むのは、
実は結構難しい事なんです。
クッション素材ですから、
押し付けたところで跡をつける事もできませんし、
ズレてしまって上手く位置決めができない・・・

心の声
心の声

そんな面倒な事しないでさ、

1枚の生地でクッション部分を覆っちゃえば

良いんじゃね?

プラムVer2
プラムVer2

手を抜く場合にはそんな方法もアリなのかも

しれないんだけど、

そうした方法では、(*´Д`)側面など、

生地を窄める部分にしわが多く出ちゃって

格好わるくなっちゃうんだよ(*´Д`)

ちなみに、
1枚の生地で無理やりクッションを包もうとすると、
こうなる・・・

心の声
心の声

しわくちゃじゃねぇか!

カッコ悪( ゚Д゚)ノ

プラムVer2
プラムVer2

だろ?
だから今回のような方法を採用したんだよ!

そこで今回は、
ビニール素材の養生テープを使って、
かたどりする事にしました。

通常の粘着テープではなく、
養生テープを使用することで、
クッション部分に貼り付けたテープを
簡単に剥がす事ができます。

養生テープをビニール製のモノとした事に
深い意味は無いのですが、
なんとなく、紙製よりも丈夫そうかなと思ったためです。

かたどりの方法は、
養生テープでクッション部分を覆うという
いたって単純な方法で行います。

この時、テープ同士はいくら重なってもかまいません。
隙間なく、かつなるべくクッション部分に
密着するようにしてテープを貼りつけていきます。

養生テープを貼り終えたら、
分割するパーツ事のカットラインを
油性マジックで描いていきます。
カットラインの位置は、縫い目となるため、
表皮が完成した際の縫い目の位置を意識して
カットラインを描くようにすると良いでしょう。

今回は、背中に当たる部分と、
側面部分の2ピースとなるように型紙を切り分けました。
縫い合わせるパーツが少ない方が簡単だと思ったからです。

カットラインを描いたら、
カットラインに沿って養生テープを切り出しながら、
クッション部分から剥がしていきます。

ここで、養生テープを切り出す前に、
カットラインの2箇所から4箇所くらいに、
対応する位置を示すアイマークを付けておくと良いでしょう。
縫製する際にズレや余りが生じる事を避ける事が
できるようになるからです。

剥がした養生テープは、粘着部分を紙に貼り付けておくことで、
丸まってしまったり、
粘着面同士がくっついてしまうといったトラブルを避ける事ができます。
紙などに貼り付けた後は、
養生テープの外周面に沿って紙を切り抜いておくと良いでしょう。

表皮切り出し

型紙を書き写した様子

さて、型紙の切り出しが終わったら、
いよいよ表皮の切り出しを行います。

ちなみに、今回使用した表皮は、
ユザワヤさんのお買い得コーナーに丸めてあった品!

500円くらいだった気がします。

心の声
心の声

安( ゚Д゚)ノ

使い古し?

プラムVer2
プラムVer2

新品だよ!

中途半端なサイズになってしまった生地

とかを安く販売していたりするの!

好みの色だったので買ってみたのですが、
裏当てがしてあって、
厚みがあり伸びがあまりない生地だったのはちょっと失敗しました。

比較的柔らかく、多少の伸びがある素材の方が、
縫製もタッキングも楽だと思います。

まずは、型紙を表皮の生地に書き写します。

今回は、お買い得品を購入していたので、
側面を覆う部分の長さが足らず、
仕方なくパーツを2分割する事にしました。

心の声
心の声

計画性が無いとこうなるんだな(゚Д゚)ノ

プラムVer2
プラムVer2

返す言葉もない・・・(*´Д`)

縫い代を描いた様子

単純に型紙を書き写しただけでは、
縫い合わせた際、縫い代分だけ小さくなってしまうため、
書き写したラインを基準にして縫い代を描きます。

この時の縫い代の幅は、
余裕を持って1.5cm位にしたと思います。

縫い代を描く時は、
コンパスなど幅を決められるモノにペンを固定し、
ラインに対して直角となるように保持しながら、
起点側をラインに沿って移動させて行くことで
比較的綺麗に描くことができます。

また、今回は、側面の下側に位置する布地は、
ベース側に巻き込んでタッキングするため、
下側部分になる箇所を長めにとるように外形線を描きました。

縫い代を含む外形線を描いたら、
後は切るだけです。

実は私、
裁縫など中学校の家庭科の授業以来やっていないので、
裁縫の基本を知らなかったりするんです。
このため、写真を見ていただくと解るように、
縫い合わせる部分にアイマークすら打ってないんですよね・・・

こんなんで良くそれなりに縫えたなぁと思うのですが、
勘が良かったのでしょう( *´艸`)

表皮縫製

表皮の切り出しが終わったら、
いよいよ縫製です!

今回私初めて知ったのですが・・・

ミシンの針や糸って、
生地によって適切な太さがあるんですね・・・

ユザワヤさんで聞き込み調査をして、
針16番、糸30番という家庭用ミシンの限界に近い
ような組み合わせで挑むこととしました。

これで、デニムでも縫えます(・∀・)

心の声
心の声

自分で裾上げができるな(・∀・)

プラムVer2
プラムVer2

す、裾上げなどしない(; ・`д・´)

※嘘です

縫製は、型紙に沿って描いたラインに沿って縫っていきます。

直線じゃなく、布地の厚みがあるというのは、
ミシン初心者にはなかなかハードルが高かったのですが、
マチ針を多用し、かつ送りを極低速としたことで、
何とかラインに沿って縫う事ができました。

型紙のラインに沿って縫い合わせる事で、
とりあえずカバーの形はできるのですが、
ちょっと味気無いのと、
タッキングする際に引っ張る時の強度が心配だと思ったので、
ステッチを入れる事にしました。

シート系のステッチは、
ザックリと分別すると、
シングルステッチダブルステッチというものがあります。

シングルステッチは、
縫い目の一方の側面に沿って飾り縫いをするもので、
ダブルステッチは縫い目の両サイドに飾り縫いをする
といったイメージです。

シングルステッチの場合は、
縫い代を重ね合わせた状態でステッチを形成する側に倒し込み、
表面の布地と一緒に縫って行くという縫い方をします。

一方ダブルステッチは、
縫い代を両サイドに開くようにして、
縫い目の両サイドに縫い付けて行くといった縫い方をします。
このため、ダブルステッチを行う場合には、
強度保持のための裏当てなどをする必要が生じます。
また、ダブルステッチの場合、
2本のステッチの縫い目がズレてしまうと恰好が悪いので、
かっこよく仕上げるには高い技術が必要だと思います。

当然、ミシン初心者の私は、
シングルステッチで飾り縫いをする事にしました。
シングルステッチの方が簡単で、
かつ強度を出すことができるからです。
なお、ステッチの縫込みは、
通常の縫い目よりも布地の厚みが1枚増えるため、
さらに慎重な作業が必要となります。

ステッチ作業では、
布地の表側からの作業となるため、
縫って行くラインを描く事ができません。
このため、なるべく縫い目との間が均等になるように
慎重に縫う事となりました。

初めての作業としては、
まぁ、許容範囲な出来栄えになったんじゃないかなと思います。

良く見ると割と歪んでる・・・(*´Д`)

本当は納得いってない部分もあるのですが、
もう一度作り直すのが面倒なので我慢です(/・ω・)/

ちなみに、写真を撮る余裕が無かったため、
縫製途中の写真はありません。

タッキング

バックレスト本体(クッション)に防水シートをかぶせた様子

表皮の縫製が完了したら、
出来上がった表皮をバックレストに被せて止めて行きます。

丁寧に作業をするならば、
縫い目の裏側にシームテープなどを貼って、
縫い目からの水の侵入を防ぐようにするのが良いかと思います。
しかしながら、今回は簡易的な防水対策で臨むこととしました。

具体的には、
バックレスト本体を防水シート(大き目のゴミ袋でOK)で覆い、
その上から表皮を被せるというものです。
こうすることで、
たとえ縫い目から水が浸入したとしても、
中のウレタンに水がしみ込んでしまうことを防ぐ事ができるからです。

心の声
心の声

雨がしみ込んで、寄りかかったら背中が濡れる

って事を避けるためにも、

何等かの防水処理は必要だな!

タッキングしたバックレストの裏側。この後、余分な表皮や防水シートをカットします。

タッキングは、
距離の長い所を最初に留め、
次に留めたラインの中心を起点として、
このラインに対して90度に位置するラインを留めます。
そして、その周囲を引っ張りながら、
なるべく皺が生じないように満遍なく留めていきます。

今回使用したタッカーは、
ダイソーで800円で購入したものです。

完成。このあと、少し表皮をなじませたら、表面の凹凸は目立たなくなりました。

本来は、威力のあるエアタッカーなどを利用したいところ
なのですが、コンプレッサーなどの設備も必要となるため、
比較的安く、かつなんとか使えるといったものを選択してみました。

今回のバックレスト作成の工程は、
バイクシート自体の加工や自作にも応用できると思いますので、
興味を持たれた方は、試してみてはいかがでしょうか?

トップボックスに取り付けた様子
販売されている専用品のバックレスト・・・スタイリッシュじゃねぇか( ゚Д゚)

なお、作業自体は自己責任でお願いします。

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